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製鉄工場、酸欠で2人死亡事故、元請け建設会社など労働安全衛生法違反で書類送検

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引用:2022/12/16 北海道文化放送

2022年10月、北海道室蘭市の製鉄工場で、男性作業員2人が酸欠で死亡した事故で、室蘭労働基準監督署は12月15日、酸欠を防ぐために必要な安全対策をしていなかったとして、2つの建設会社や現場責任者などを、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、室蘭市の元請け建設会社と会社の現場責任者の30代男性、登別市の下請け建設会社と会社の現場責任者で今回の事故で死亡した50代男性です。

この事故は10月、室蘭市にある製鉄所の工場で、メンテナンス中に、炭を混ぜる「混炭機」の方に男性作業員(60代)が何らかの理由で入り、その後、助けに入った男性(50代)とも酸欠で死亡しました。

室蘭労働基準監督署によりますと、メンテナンスの元請け建設会社などは、酸欠の危険がある場所であることを周知するために、「統一した標識などを設置」しなかった疑いが持たれています。

一方、下請けの建設会社などは、酸欠の危険がある「混炭機」への立ち入りを禁止する表示や、「混炭機」で作業する際に、本来義務付けられている「酸素濃度の測定」をしなかった疑いが持たれています。
室蘭労働基準監督署は元請け側、下請け側ともに認否を明らかにしていません。