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インフルエンザ

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インフルエンザ(Influenza)とはインフルエンザウイルスによる急性感染症の一種で流行性感冒、 略称・流感(りゅうかん)ともいう。 発病すると、高熱、筋肉痛などを伴う風邪の様な症状があらわれる

風邪(普通感冒)とは異なり、比較的急速に出現する悪寒、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛を特徴とし、 咽頭痛、鼻汁、鼻閉、咳、痰などの気道炎症状を伴う。 腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もある。 合併症として肺炎とインフルエンザ脳症がある。

感染経路は咳・くしゃみなどによる飛沫感染が主と言われている。 一般的には経口・経鼻で呼吸器系に感染する。飛沫核感染(空気感染)や接触感染など 違った形式によるものもある。予防においては、有症状患者のマスク着用が有用であり、 飛沫感染防止に特に効果的であるが、形状や機能性などによっては完全に防げない場合もある。 マスクのみでは飛沫核感染や接触感染を防ぐことができないため、 手洗い・うがいなどの対策も必要である。

潜伏期間は1?2日が通常であるが、最大7日までである。
感染者が他人へウイルスを伝播させる時期は発症の前日から症状が軽快してのちおよそ2日後までである。 症状が軽快してから2日ほど経つまでは通勤や通学は控えた方がよい。 A型インフルエンザはとりわけ感染力が強く、症状も重篤になる傾向がある。 まれにA型、B型の両方を併発する場合もある。

感染してウイルスが体内に入ってから、2日〜3日後に発症することが多いが、 潜伏期は10日間に及ぶことがある。子どもは大人よりずっと感染を起こしやすい。 ウイルスを排出するのは、症状が出る少し前から、 感染後2週間後までの期間である。

インフルエンザは、主に次の3つのルートで伝播する。 患者の粘液が、他人の目や鼻や口から直接に入る経路、 患者の咳、くしゃみ、つば吐き出しなどにより発生した飛沫を吸い込む経路、 ウイルスが付着した物や、握手のような直接的な接触により、 手を通じ口からウイルスが侵入する経路である 。 この3つのルートのうち、どれが主要であるかについては明らかではないが、 いずれのルートもウイルスの拡散を引き起こすと考えられる。 空気感染において、人が吸い込む飛沫の直径は0.5から5ミクロンであるが、 たった1個の飛沫でも感染を引き起こし得る。 1回のくしゃみにより40000個の飛沫が発生するが 、多くの飛沫は大きいので、 空気中から速やかに取り除かれる。

飛沫中のウイルスが感染力を保つ期間は、 湿度と紫外線強度により変化する。冬では、湿度が低く日光が弱いので、この期間は長くなる。

インフルエンザウイルスは、生体の外でも生存できるので、紙幣、 ドアの取っ手、電灯のスイッチ、家庭のその他の物品からも、 感染が起こり得る。
物の表面においてウイルスが生存可能な期間は、 条件によって異なる。プラスチックや金属のように、 多孔質でない硬い物の表面では、ウイルスは1〜2日間生存する。 乾燥した紙では、約15分間生存し、皮膚ではわずか5分間だけ生存する。 しかし、ウイルスが粘液の中にある場合は、この期間は長くなる。




感染予防対策
免疫力の低下は感染しやすい状態を作るため、 偏らない十分な栄養や睡眠休息を十分とることが大事である。 これは風邪やほかのウイルス感染に関しても非常に効果が高い。

石鹸による手洗いの励行や、手で目や口を触らないこと、 手袋やマスクの着用といった物理的な方法でウイルスへの接触や体内への進入を減らす。

新型インフルエンザに対する飛沫感染防止として医療機関では防塵性の高い使い捨て型の マスクが利用されており、一般にも用いられるが、 正しい方法で装着し顔にフィットさせなければ有効な防塵性を発揮できない。

2005年のCDCガイドラインでは、一般的な季節性インフルエンザに対しては 外科用マスク着用で対応可能とされている。 感染の可能性が考えられる場所に長時間いることを避ける必要がある。
人ごみや感染者のいる場所を避けるなど。予防にマスクを用いた場合は速やかに処分する。 換気をこまめに行う。空気清浄機などでも良い。 部屋の湿度(50−60パーセント)を保つ。これにより、 ウィルスを追い出し飛沫感染の確率を大幅に減らすことが可能である。

予防効果としてのうがいが有効である。
ウィルスは口や喉の粘膜に付着してから細胞内に侵入するまで20分位しかかからない ので人ごみから帰ったら即座にしなければうがいの効果は期待できないとする意見がある。

水道水によるうがいは有意に風邪の感染を減少させるという研究結果が発表されている。 この研究ではヨード液によるうがいは効果が見られなかった。

感染者が使用した鼻紙やマスクは水分を含ませ密封し、 小まめに廃棄や洗濯をする。感染者と同じタオルを使用しない。 感染者の触れた物をエチルアルコールや漂白剤などで消毒する。 ウイルスは日光や消毒薬に非常に弱いため、衣類に唾液・ くしゃみ等が付着したものからの感染は考えにくいが一応こまめに洗濯した方がよい。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザ(とりインフルエンザ、英語: Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。トリインフルエンザとも表記される。また、鳥インフルもしくは鳥フルと略称されることがある。なお俗に、これらの原因となる鳥インフルエンザウイルスのことを略して鳥インフルエンザと呼ぶこともある。

水禽類(水鳥)の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。水禽類では感染しても宿主は発症しない。ウイルスの中には、家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすものがある。このようなタイプを高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)と呼び、世界中の養鶏産業にとって脅威となっている。

ウイルスの病原性は、OIEの定める判定基準に従って判定される。家畜伝染病予防法では、家禽に感染するA型インフルエンザウイルスのうち、HA亜型に関わらず病原性の高い株による感染症を高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)、
病原性は低いがH5もしくはH7亜型である株による感染症を低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)としてそれぞれ法定伝染病に、H5およびH7亜型以外の亜型で低病原性のものを鳥インフルエンザとして届出伝染病に指定して区別している。

鳥インフルエンザとは文字通り「鳥のインフルエンザ」であり、ヒトが感染するインフルエンザとは別物である。ヒトのインフルエンザの原因となるヒトインフルエンザウイルスと、
鳥インフルエンザの原因となる鳥インフルエンザウイルスは、感染対象となる動物(宿主)が異なるため、一般的には鳥インフルエンザウイルスがヒトに直接感染する能力は低く、
また感染してもヒトからヒトへの伝染は起こりにくいと考えられている。

しかし大量のウイルスとの接触や、宿主の体質などによってヒトに感染するケースも報告されており、H5N1亜型ウイルスなどでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている。
ただし感染者は、ヒト型とトリ型のインフルエンザウイルスに対するレセプターを有していた。

またヒトインフルエンザウイルス自体が、水鳥の鳥インフルエンザウイルスが何らかの過程で変異して生まれたものだと考えられているため、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスが混じり合って変異し、
ヒトの間で感染(ヒトヒト感染)する能力を持つウイルスが生まれ、新型インフルエンザが発生する危険性も指摘されている。将来それが爆発的感染(パンデミック)を引き起こす可能性があることから、鳥インフルエンザの感染の動向が注視されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


熊本の養鶏場で高病原性の鳥インフル確認

鳥インフル、死者27人に=江蘇省などで増加―中国

台湾で患者を初確認=中国本土外に拡大、江蘇省で感染か―鳥インフル

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